「個人の“生き方”をいじるのはよくない」EXITと大久保佳代子がお笑いにおける“ルッキズム問題”と多様性について真剣討論！

5月28日（火）放送『EXITV』※関東ローカル

めざましmedia編集部

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EXITのりんたろー。さんと兼近大樹さんが、大久保佳代子（オアシズ）さんと「お笑いにおけるルッキズム問題」について語り合いました。

「もはや、きれいな人にも『きれい』と言えなくなってきている気がする」

左から）EXIT・りんたろー。、兼近大樹、オアシズ・大久保佳代子

EXITがゲストとリラックスしたトークを繰り広げる『EXITV』（フジテレビ）、5月28日の放送ではオアシズ・大久保佳代子さんをゲストに迎えてトークを展開しました。

EXITとの共演経験が豊富な大久保さんが、「弟でもないし後輩だけど、そんなに気を遣わないよね？」と切り出すと、「まったく遣ってないわけじゃないですよ！」とやや焦る、りんたろー。さんと兼近さん。

りんたろー。さんは親しみを込めて「お母さんでもお姉ちゃんでもない」と大久保さんへの思いを明かしますが、大久保さんは「親戚のおばさんみたいな」とツッコみました。

ここで、大久保さんからEXITにお悩み相談が。「ルッキズムなどコンプライアンスを気にするのはわかるけど。あまりにも言えない雰囲気に気持ちが悪いときがある」と打ち明けられると、「あ～！はいはい」とEXITも声をあげます。

ロケ先で特徴的な見た目の人に話しかける際には、その特徴には触れないように「どちらから来ましたか？」「犬派ですか？猫派ですか？」といった当たり障りのないやり取りに終始するそうで、「もはや、きれいな人にも『きれい』と言えなくなってきている気がする」と大久保さんがこぼすと、りんたろー。さんも「確実にこの世にあるものを“無きもの”としてやり取りをしないといけない」と同調。

大久保さんは自分のこれまでのキャリアを振り返り「20代、30代とブスだけでやってきたから…誰がだよ！」と自分自身にキレのいいツッコミを見せると、「言ってないから！」（りんたろー。さん）、「俺らに言われないだろうなと思ってるからって」（兼近さん）と、2人は爆笑します。

お笑いの現場では「見た目がいいというのは、損をすることもある」と実感を込めて語る兼近さんは、手応えを感じた仕事の後でエゴサーチをすると、「面白かった」よりも「かっこいい」が多いことにモヤモヤしていると明かします。

相槌を打ちながら、「テレビに出ていて、私がすごい美人で（顔が）北川景子さんだったら成立していない」と、自分の芸風を分析する大久保さんは、「世の中の人は私のことを『面白い変な顔をしていて可哀そうに』って目線で見てっからじゃねえかと思ってるから！」と語気を荒げて笑いを誘います。

兼近さんがルッキズムについて、「周りからのすり込み」がその人を「きれい・そうではない」などの意識を成り立たせているのではと持論を展開すると、大久保さんも「勝手にテレビ使ってブスだってすり込まれて、私もそう背負ったままここまで来たんだ」と納得の表情に。

大久保さんに対して「見たら『面白い』ってなっちゃう」と、自身もすり込まれていると兼近さんが語ると、「もう遅いよね？」と現状を嘆く大久保さん。見かねたりんたろー。さんから「それで莫大な富も得たし」とフォロー（？）されると、大久保さんは「じゃあいいのか」と笑顔を見せました。

兼近さんは、“多様性”が置かれる現状についても分析し、「ある程度の“普通”から逸脱した人に触れないということは無視するということ」とこぼすと、大久保さんも「無視って“多様性”を認めていない、それは一番さみしい」と返す場面も。

最終的には、「個人の“生き方”をいじるのはよくない」とし、「まだテレビの人たちも基準がわかっていない。全員が手探りで頑張っている」とテレビ業界における「コンプライアンス」の現在地について3人で語り合い、りんたろー。さんが「一番の安全策を取っている状態」とコメントすると、「誰ひとりわかっていないので、個人個人頑張っていきしょう！」と、兼近さんは大きな声をあげて大久保さんの悩みを解決（？）しました。